詳細分析
1. mXRPのローンチがAxelarのユーティリティを後押し(強気要因)
概要:
Midasが2022年9月に開始したmXRPのリキッドステーキング商品は、Axelarのブリッジを使ってXRPをロックし、最大10%の年利(APY)を生み出します。9月27日時点で預かり資産は2200万ドルを超え、Axelarのクロスチェーンインフラへの需要が高まっています。
意味するところ:
- AxelarはXRPをXRPLのEVMサイドチェーンに橋渡しする際に手数料を得ます。
- 取引増加はAXLの手数料収入やトークンバーンの仕組みを強化する可能性があります。
- この提携により、AxelarはXRPのDeFi拡大に不可欠なインフラとしての地位を確立しています。
注目ポイント:
mXRPの運用資産(AUM)が1億ドルを超えるかどうかが、Axelarのサービスに対する持続的な需要を示す重要な指標となります。
2. 重要サポートからの技術的反発(中立的要因)
概要:
AXLは過去60日間で20%下落した後、$0.28(78.6%のフィボナッチリトレースメント付近)でサポートを確認しました。RSI-7は39.43で売られ過ぎを示し、短期的な買いが入りやすい状況です。
意味するところ:
- 価格は主要な移動平均線(7日SMA:$0.30、200日SMA:$0.35)を下回っており、全体的には弱気圧力が続いています。
- MACDヒストグラム(-0.0036)は勢いの弱さを示し、上昇余地は限定的です。
注目すべき水準:
$0.30(7日SMA)を上回って終値をつけられれば、トレンド転換の兆しとなる可能性があります。
3. アルトコイン市場のセンチメント改善(混合要因)
概要:
アルトコインシーズン指数は24時間で1.5%上昇し67となり、「アルトシーズン」とされる75に近づいています。ビットコインのドミナンスはわずかに低下(-0.05%の57.82%)し、資金の回転が示唆されます。
意味するところ:
- AXLのような相互運用性トークンは、アルトシーズンの初期段階で注目されやすいです。
- しかし、暗号資産市場の恐怖指数(39)やAXLの流動性(24時間取引量970万ドル)が低いため、大きな買いは抑制されています。
結論
Axelarの小幅な反発は、mXRP統合によるプロジェクト固有のユーティリティと売られ過ぎの技術的要因が混ざった結果です。ただし、マクロ経済の逆風や勢いの弱さが上昇を制限しています。
注目点:
mXRPのTVL(預かり資産総額)が市場の変動を上回って成長できるかが鍵です。Axelarの日次アクティブアドレス数やXRPブリッジの取引量を監視し、需要の持続性を確認しましょう。