BLOCKは勢いに乗っていますが、供給量と採用状況の試練に直面しています。
ステーキングのアップグレード – V2の開始で採用が進めば供給が引き締まる可能性あり
DeFi統合 – 新しい貸出プールが実際の利用価値を試す場に
供給ショックのリスク – 94.6%のトークンがまだロック中で、インフレ懸念も存在
概要:BLOCKのv1ステーキングは2025年7月31日に終了し、v2では変動利回りが導入されます。現在の流通量は5億4100万トークン(全体の5.4%)ですが、アップグレード後にロック解除されたトークンが市場に大量に流れると希薄化のリスクがあります。
意味するところ:v2の利回りが魅力的であれば再ステーキングが促され、価格にはプラスに働きます。しかし設計が不十分だと、ロック解除されたトークンの売り圧力が強まり価格下落を招く恐れがあります。過去にはCAKEのような類似トークンが大幅なステーキング変更後に62%下落した例もあります(CoinEx参照)。
概要:2025年7月にSave FinanceでBLOCK/USDCの新しい貸出プールが稼働開始しました。これにより、借入需要から利回りを得ることが可能となり、BLOCKにとって初の大規模なDeFi統合となります。
意味するところ:このプールの総預かり資産(TVL)が500万ドルを超えれば、BLOCKが担保としての価値を証明できる可能性があります。過去にはAAVEが2023年に同様の状況で90日間に30~80%の価格上昇を記録しています。ただし、現在の24時間取引量が990万ドルと流動性に不安があり、利用者の一斉撤退が起きるリスクもあります。
概要:94.6億トークン(供給の94.6%)がまだロックされており、もし一気に解除スケジュールが加速すると市場が過剰供給に見舞われる恐れがあります。プロジェクトの資料には明確な発行スケジュールが記載されていません。
意味するところ:ロックされたトークンの1%が市場に流れるだけで9460万トークン(現在価格で約6300万ドル)となり、これは日次取引量の6.3倍に相当します。計画的なロック解除がなければ、2022年のLUNAのような供給ショックが起こるリスクがあります。最新のベスティング情報はBLOCK staking dashboardで確認してください。
BLOCKの週次330%の急騰はステーキングや提携に対する期待感の表れですが、持続的な成長には供給インフレの抑制とDeFiユースケースの実証が不可欠です。重要なポイントは、v2ステーキングと貸出プールがトレーダーを長期保有者に変えられるかどうかです。特に8月15日から31日の期間は、過去の大型アップグレード後にマイクロキャップ銘柄で大きな変動が見られたため、注目が必要です。
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