詳細分析
概要:
Trump Media & Technology Group(TMTG)はCrypto.comと提携し、63億CROトークン(供給量の約19%)を64億ドルの資金で取得しました。これにより、CROはTruth SocialのWeb3機能に組み込まれます。
意味するところ:
- 需要の急増: 約20%のCROがロックされ、市場に出回る量が減少します。
- 一般ユーザーへの浸透: Truth Socialの1億5,000万人以上のユーザーがCROを利用することで、採用が加速します。
- 市場心理の改善: 企業の資金運用としての動きは信頼感を示しており、CoinJournalでも注目されています。
注目点: TMTGのETF承認に関するSECの判断(2025年10月頃予定)を見守りましょう。
2. ETFに関する期待と規制の動き(影響は混在)
概要:
Canary Capitalは5月30日にステーキング型CRO ETFをSECに申請しました。一方、Trump Mediaの「Crypto Blue Chip ETF」ではCROが5%組み入れられています。
意味するところ:
- 機関投資家の参入: ETFは受動的な資金をCROに流入させる可能性があり、ビットコインのETF承認時の流動性増加に似た効果が期待されます。
- リスク要因: SECの承認遅延や否認(例:VanEckのBNB ETFの停滞)が市場の変動を引き起こす可能性があります。
注目点: CanaryのETFに対するSECの判断は2025年第3四半期末までに予定されています。
3. テクニカルブレイクアウトとエコシステムの成長(強気材料)
概要:
CROは0.26ドルの抵抗線(フィボナッチリトレースメント50%)を突破し、RSIは62で強気ながら過熱感はありません。
意味するところ:
- 勢いの継続: MACDヒストグラムがプラスに転じ(+0.0023)、買い手の優勢を示しています。
- エコシステムの拡大: 7月28日に実施されたCronos POS v6のアップグレードにより、DeFiの総ロック資産(TVL)が7億1,000万ドルに達し、週間で163%増加しました(kevalgala03参照)。
注目点: 次の抵抗線は0.328ドル(フィボナッチ23.6%)です。
結論
CROの上昇は、機関投資家の需要、規制面での期待、そしてテクニカルな強さが重なった結果です。短期的には0.30ドル付近で利益確定の動きが出る可能性がありますが、持続的な上昇にはETFの承認とCronosのDeFi成長が鍵となります。
注目ポイント: SECのCRO ETFに対する姿勢とTMTGの資金運用スケジュールを注視しましょう。取引量(直近24時間で1億7,100万ドル)もトレンドの確認に重要です。