詳細分析
1. 利益確定の動き(弱気要因)
概要:
CYBERは2025年8月のUpbit上場後に130~150%の急騰を見せ、最高値5.33ドルをつけた後、1.64ドル付近で安定しています。今回の24時間の下落は、上場直後の急騰後に価格が調整する過去のパターンと一致しています。
意味するところ:
初期投資家が8月の急騰で利益を確定し、売り圧力が強まったと考えられます。24時間の取引量は1,640万ドルで、前日比43.99%減少しており、買いの勢いが弱まっていることがわかります。流通供給量は最大供給量の51.96%にとどまっており、今後のロック解除スケジュールによっては価格変動が大きくなる可能性があります。
注目ポイント:
1.44ドルのフィボナッチスイングローを下回るかどうかが、さらなる調整のサインとなります。
2. テクニカルな抵抗線(混合的な影響)
概要:
CYBERは23.6%のフィボナッチリトレースメントレベルである1.84ドル付近に強い抵抗線があります。MACDヒストグラムはプラスに転じていますが(+0.0189)、RSIは45.72で中立的な勢いを示しており、過熱感も売られ過ぎ感もありません。
意味するところ:
トレーダーは1.65ドル付近で慎重な動きを見せています。7日間の単純移動平均線(SMA)が1.61ドル、30日間のSMAが1.71ドルで価格が挟まれており、これはボラティリティの急増前によく見られる圧縮ゾーンです。1.60ドルをしっかり維持できれば、強気のムードが再び高まる可能性があります。
3. 市場環境(中立的な影響)
概要:
ビットコインのドミナンスは58.32%で安定していますが、アルトコインシーズン指数は63に下落し(週間で4.55%減)、同期間のETH(+7.7%)やSOL(+12.1%)に比べてCYBERのパフォーマンスは劣っています。
意味するところ:
投資家は市場のセンチメントが中立的な中(Fear & Greed Index 59)、より時価総額の大きい銘柄に資金を移している可能性があります。CYBERの時価総額は8,500万ドルと小さめで、市場の流動性変動に影響を受けやすい状況です。
結論
CYBERの価格下落は、急騰後の健全な利益確定の動きとテクニカルな抵抗線、そして慎重なアルトコイン市場の状況が重なった結果です。今後の注目点は1.60ドルのサポートを維持できるかどうかで、これを割り込むと1.44ドルの重要なフィボナッチレベルを試す展開となります。一方、1.84ドルを突破できれば、再び勢いが強まる可能性があります。
注目ポイント: 取引量が減少している中で、CYBERが7日間のSMA(1.61ドル)を維持できるかどうかに注目です。