詳細分析
1. XRP Ledgerへの移行(強気材料)
概要: Epic ChainはEthereumへの依存を減らすため、XRP Ledger互換のサイドチェーンへの移行を進めています(2025年8月17日アップデート)。これにより手数料が下がり、実世界資産の取引速度が向上します。
意味するところ:
このアップグレードにより、EPICはRippleの機関投資家ネットワークを活用できるようになり、特に国際送金や規制対応が必要な資産のトークン化に強みを持ちます。XRPの価格が90日間で106%上昇していることも、EPICのエコシステム回復を後押ししています。
注目ポイント:
移行後(2025年9月18日~25日)の採用状況や、XRPの流動性を活用した新たなパートナーシップに注目しましょう。
2. RWAセクターの追い風(影響は混在)
概要: Epicは不動産や信用のトークン化に注力しており、市場規模は約50兆ドルと巨大ですが、OndoやPolygonなど競合も激しくなっています。
意味するところ:
2025年7月のRWAセクター全体の上昇(+22%)が市場の好感を高めていますが、EPICのTVL(総ロック資産額)は44.8万ドルと競合に比べて小規模です。2025年7月の1百万ドル規模のエコシステム支援プログラム(Ecosystem Ignition Program)によりステーキング活動は増えましたが、持続可能性には課題が残ります。
注目ポイント:
2025年第3四半期のTVL成長や、トークン化資産に関する規制の明確化を注視しましょう。
3. テクニカルの反発(中立的影響)
概要: EPICの価格(2.04ドル)は30日移動平均線(2.32ドル)を下回る一方で、200日移動平均線(1.57ドル)を上回っており、短期的な懐疑派と長期保有者の間で価格が揺れ動いています。
意味するところ:
RSIは44~47の範囲で、買われ過ぎでも売られ過ぎでもない中立的な状態を示しています。MACDのわずかな弱気ダイバージェンス(-0.0023)は慎重さを促します。23.6%のフィボナッチリトレースメントレベル(2.89ドル)を突破できれば、より強い上昇モメンタムが期待できます。
結論
EPICの24時間の上昇は、XRP Ledger移行とRWAセクターへの関与に対する市場の期待を反映しています。ただし、取引量の減少(-8%)や薄いTVLは実行リスクを示唆しています。注目点: EPICが2.00ドルのサポートを維持できるか、あるいは利益確定売りで上昇が反転するかを見極める必要があります。また、アジア圏の法定通貨ペアの上場噂など、流動性の手がかりとなる情報もチェックしましょう。