Injective(INJ)は機関投資家の関心とエコシステムの成長に支えられていますが、価格は依然として不安定です。最新の動きをまとめました:
Pineapple Financialが1億ドル規模のINJトレジャリーを開始(2025年9月5日)NYSE上場企業として初めてINJを保有し、年利12%のステーキング収益を目指します。
InjectiveがNYSE上場のトレジャリー企業を支援(2025年9月11日)1億ドルのプライベートプレースメントでウォール街の資金をINJ市場に流入させる狙いです。
HelixでSKYパーペチュアル先物が開始(2025年9月18日)Injectiveの分散型取引所(DEX)がガス代ゼロのデリバティブ取引を拡充しました。
概要: NYSE上場企業のPineapple Financial(ティッカー:PAPL)が1億ドルを調達し、InjectiveのネイティブトークンINJを取得しました。これは公開企業として初めてのINJ保有で、ステーキングによる年利12%の収益を目標としています。KrakenやFalconXなどの投資家も参加しています。意味するところ: これはINJにとって強気材料です。規制された企業の需要が生まれ、機関投資家向けのステーキングメカニズムが実証されたためです。ただし、発表後にINJ価格は一時12.80ドルまで下落し(当日高値から-2.3%)、利益確定売りが一部出たことも示唆されます。(Yahoo Finance)
概要: Injective FoundationはPineapple Financialに1億ドルを投資し、NYSEで初のINJ特化型トレジャリー企業としての上場を目指しています。経営陣はPineappleのアドバイザリーボードに参加し、暗号資産のトレジャリー戦略を支援します。意味するところ: これにより流動性の好循環が期待されます。公開市場の資金がINJの買い戻しに使われ、機関投資家の採用が促進される可能性があります。ただし、AVAXやSOLの類似構造はSECの監視対象となっており、規制リスクが存在します。(CCN)
概要: Injectiveの主要DEXであるHelixが、SKY/USDTのパーペチュアル先物を上場しました。最大25倍のレバレッジとメイカーフィーのリベートが特徴です。SKYはMakerDAOに似たプロトコルを運営しており、InjectiveのDeFi分野を拡大します。意味するところ: INJにとっては中立から強気の材料です。新規上場はエコシステムの活性化につながります(Helixの1日あたり取引高は約1億ドル)が、INJ価格は直近の暗号市場全体の弱さもあり、週間で15%下落しています。(Helix Blog)
Injectiveは企業のトレジャリー運用や機関向けデリバティブを通じて、伝統的金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)をつなぐ役割を果たしています。しかし、マクロ経済の逆風やSECによるETF申請の審査遅延(2025年12月まで継続中)が成長の足かせとなっています。Pineappleのトレジャリー戦略が規制の壁を乗り越えられるか、あるいはINJのデフレトークノミクスがロック解除されたトークンの売り圧力を相殺できるかが今後の焦点です。
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