NEMは取引所からの上場廃止や一時的な価格上昇といった波乱の状況に直面しています。最新の動きをまとめると以下の通りです。
ゴーストチェーン認定(2025年8月11日) – Binanceなどが開発停滞と流動性不足を理由にXEMを上場廃止。
週次で70.9%の急騰(2025年7月23日) – アルトコイン全体の動きに伴う一時的な上昇。
EXMOでの上場廃止(2025年7月20日) – 流動性の低さと匿名性に関する懸念から取扱いを終了。
概要:複数の報告でNEMは「ゴーストチェーン」と呼ばれています。これは技術的には稼働しているものの、開発者の関与やユーザーの活動、取引所のサポートがほとんどない状態を指します。Binanceは2024年6月にWAVESやOMG NetworkとともにXEMを上場廃止し、流動性の低さと開発の停滞を理由に挙げました。日々の取引数やGitHubでの開発活動も非常に少ない状況です。
意味するところ:これはXEMにとってネガティブな要素です。取引所からの撤退はアクセスのしにくさを増し、流動性の問題をさらに悪化させます。開発の勢いや実用例がなければ、プロジェクトはさらに存在感を失うリスクがあります。(CoinMarketCap)
概要:XEMはMomo(+95.7%)やSpark(+71%)などの小型アルトコインとともに、1週間で70.9%の価格上昇を見せました。これは市場全体の中立的なムードとアルトコインへの資金移動によるもので、明確なファンダメンタルズ(基礎的な要因)は伴っていません。取引量は2021年のピーク時と比べて98%も低いままです。
意味するところ:これはXEMにとって中立的な状況です。低時価総額のアルトコインがアルトシーズンに一時的に価格を上げることはよくありますが、エコシステムの成長がなければ持続しにくい傾向があります。トレーダーはこの動きが新たな関心の兆しなのか、それとも一時的な反発(デッドキャットバウンス)なのかを見極める必要があります。(CoinMarketCap)
概要:EXMOは2025年7月20日にXEMの取扱いを終了しました。これは2024年6月にDex-Tradeが撤退したのに続く動きです。理由としては流動性の低さと、プライバシーに関連するコインに対する規制上の慎重姿勢が挙げられています。ただし、XEM自体は本質的にプライバシー重視のコインではありません。
意味するところ:これはXEMにとってネガティブな影響です。上場廃止が続くことで取引の場が減り、投資家の信頼も揺らぎやすくなります。結果として流動性や市場での存在感がさらに低下する悪循環に陥る可能性があります。(EXMO)
NEMは取引所のサポート減少や開発活動の停滞という厳しい状況に直面しています。7月の一時的な価格上昇は投機的な動きに過ぎず、今後プロジェクトがエコシステムの成長を再び促進できるか、あるいは時代遅れの存在にならずに方向転換できるかが重要なポイントです。
XEM(ネム)は存在感が薄れているとの声が多いものの、一部での利用価値はまだ残っています。現在の注目ポイントは以下の通りです。
上場廃止 – EXMOやDex-Tradeが流動性の低さを理由に取り扱いを終了。
ゴーストチェーンのレッテル – 2024年6月のBinanceでの上場廃止が放置されている懸念を強める。
ギャンブル分野での利用 – 直接ではなく、BTCやETHに交換してカジノで使われることで、わずかながら期待感がある。
"XEMは流動性不足のため上場廃止…出金は2025年7月20日まで"– EXMO(フォロワー120万人・インプレッション85万・2025年7月20日12:00 UTC)元の投稿を見る意味するところ: 取引所での取り扱いが減ることで流動性が低下し、投資家の信頼も落ちるため、XEMにとってはマイナス材料です。過去90日間で価格が57%下落していることも影響しています。
"Binanceは2024年6月にXEMを上場廃止…放置されたプロジェクトの兆候"– CoinMarketCap(フォロワー1200万人・インプレッション480万・2025年8月11日10:15 UTC)元の投稿を見る意味するところ: 開発の停滞やチェーン上の活動減少を示す「ゴーストチェーン」というイメージが強まり、年間で90%の価格下落と一致しています。これもネガティブなサインです。
"XEM保有者はBTCやETHに交換してカジノで利用…10以上のプラットフォームがスワップ経由で対応"– LATOKEN(フォロワー32万人・インプレッション21万・2025年6月18日12:00 UTC)元の投稿を見る意味するところ: 直接の利用は減っているものの、他の主要通貨に交換してギャンブルで使われることで、一定の実用性は残っています。ただし、これはXEM自体の採用が減少していることも示しています。
XEMに対する市場の見方は全体的に弱気です。取引所からの撤退や活動の停滞が懸念材料となっています。ただし、XEMの特徴であるProof-of-Importance(重要度証明)メカニズムは一部のニッチな分野での魅力を保っています。今後の動向としては、10月に予定されている開発者の活動状況を注視し、復活の兆しがあるか、あるいは「ゴーストチェーン」としての地位が確定するかを見極めることが重要です。
1.37% (1日)