詳細解説
1. SECがPENGU ETFの判断を延期(2025年8月26日)
概要:
米国証券取引委員会(SEC)は、Canary Capitalが提案したメムコインとNFTを組み合わせたハイブリッド型PENGU ETFの承認判断を2025年10月まで延期しました。評価の透明性や投資家保護に関する懸念が理由です。この延期によりPENGUの価格は11%下落し、新しい暗号資産商品に対する規制の不安が市場に広がりました。
意味するところ:
短期的には不透明感が続くためネガティブですが、ETFが承認されればPENGUの二重資産モデルが正当化され、中長期的にはプラスに働く可能性があります。規制された暗号資産への機関投資家の需要は依然として強く、2025年9月時点でビットコインETFの運用資産残高は1,420億ドルに達しています。
(MEXC News)
2. NFT市場の時価総額が12億ドル減少(2025年8月18日)
概要:
イーサリアムの価格が9%下落したことでNFT市場全体の時価総額が12億ドル減少し、Pudgy Penguinsの最低価格も14.3%下落して9.65 ETHとなりました。しかし、Pudgy PenguinsはBored Apesを抜いて時価総額で2位のNFTプロジェクト(4億9,100万ドル)となっています。
意味するところ:
ETHの価格変動はNFTの評価に影響を与えますが、Pudgy Penguinsのブランド力の強さが耐久力を示しています。BTCS Inc.がPudgy PenguinsのNFTを財務資産として取得するなど、企業による採用も進んでおり、知的財産(IP)への機関投資家の信頼が伺えます。
(Cryptonews)
3. テクニカルな反発の兆し(2025年8月18日)
概要:
PENGUの価格は1か月で21%下落した後、強気のフォーリングウェッジ(下降三角形)パターンを形成しました。MACDなどの主要なテクニカル指標がプラスに転じ、取引量も3億7,100万ドル(前週比85%増)に急増し、買い集めの動きが見られます。
意味するところ:
0.034ドルの抵抗線を突破できれば、0.040ドルを目指す強気の展開が期待されます。ただし、RSIが71と買われ過ぎの警戒サインも出ているため注意が必要です。過去60日間で89.55%の価格上昇が示すように、最近の調整にもかかわらず基礎的な勢いは残っています。
(CCN)
結論
Pudgy Penguinsは規制の遅れやETHの価格変動によるNFT市場の不安定さという逆風に直面していますが、ゲーム関連の提携やテクニカルな回復の兆しといった構造的な強みを持っています。10月のETF承認判断が次の大きな飛躍のきっかけとなるのか、それともマクロ経済の圧力が勝るのか、今後の動向に注目です。