詳細解説
1. ETFの勢い(強気材料)
概要: XLMはHashdexがナスダックに上場しているマルチアセット暗号資産ETFに組み込まれました(Cointelegraph参照)。これは2025年9月にSECが一般的な暗号資産ETFの基準を承認したことを受けたもので、XLMのような適格資産へのアクセスが容易になりました。
意味: 規制されたETFへの組み入れは流動性と機関投資家の需要を増やします。XLMはビットコインETFと同様に伝統的な金融からの資金流入を受ける可能性が高く、ビットコインETFは報告時点で1,470億ドルの運用資産残高(AUM)を持っています。
注目点: オンチェーンのウォレット活動や取引所の取引量の急増でETFからの資金流入を確認しましょう。
2. Visaとの提携進展(強気材料)
概要: Visaはステーブルコイン決済プラットフォームを拡大し、StellarとPayPalのPYUSDを含めました(CryptoTimes参照)。さらにStellarはSparkと提携し、10億ドル規模のPYUSD流動性を国際送金に活用しています。
意味: これらの連携はStellarがグローバルな決済インフラの重要な役割を担っていることを示しています。ステーブルコインの利用増加は、XLMの取引手数料や裁定取引に使われるユーティリティの向上に繋がります。
3. テクニカルな反発(やや中立~強気)
概要: XLMはフィボナッチリトレースメントの0.618レベル(0.35~0.36ドル)から反発しました。このレベルはトレーダーが反転の目安とする重要なポイントです。24時間の取引量は28.76%増加し、1億4500万ドルに達しました。これは買いが集まっていることを示唆します。
意味: MACDヒストグラムはまだマイナス圏(-0.0019)ですが、RSIは46~47で買われ過ぎの手前にあり、上昇余地があります。0.37ドルを上回って終値をつければ、0.40ドルの抵抗ラインを目指す展開が期待されます。
注目点: 取引量が1億5000万ドルを超えて維持されるかどうかでブレイクアウトの信頼性を判断しましょう。
結論
XLMの上昇は、ETFによる機関投資家の関心の高まり、Visaの決済インフラ拡大、そして歴史的に重要な価格帯でのテクニカルな買いが複合的に影響しています。短期的には強気優勢ですが、7日間のパフォーマンスは-0.54%と慎重な動きも見られます。
注目ポイント: XLMが30日移動平均線(0.373ドル)を維持できるかがトレンド転換の鍵です。ETFの資金流入データや、2025年第4四半期に予定されているProtocol 23アップグレードの進展も次の注目材料となります。