Tezos (XTZ)は過去24時間で0.47%下落し、0.707ドルとなりました。これは暗号資産市場全体の1.04%上昇に対してパフォーマンスが劣っています。主な要因は、最近の上昇による利益確定、技術的指標の混在、そしてソウルアップグレード後の勢いの鈍化です。
上昇後の利益確定
中立的な技術指標
アルトコインの資金移動圧力
概要: XTZは過去90日間で33%上昇し、そのうち直近1週間で5.64%の上昇がありました。このため短期保有者が利益確定に動いています。24時間の取引量は2670万ドルで、2.84%減少しており、買いの勢いが弱まっていることを示しています。
意味するところ: トレーダーは強気の局面で売却を進めており、特に0.737ドルの抵抗線(2025年8月の価格帯上限)を試す動きが見られます。過去の傾向から、流動性が低い(回転率3.56%、市場平均より低い)ため、XTZは数週間にわたる上昇後に調整が入りやすいことが分かっています。
概要: XTZは30日移動平均線(0.725ドル)を下回り、200日移動平均線(0.668ドル)を上回っています。RSIは48、MACDは-0.0001で、勢いは中立的です。フィボナッチリトレースメントでは0.714ドルが重要な抵抗ラインとなっています。
意味するところ: 強気のサインが不足しているため、新規買い手は慎重になっています。0.707ドルの節目を下回って終えると、0.696ドルのサポートに向けてさらに売り圧力が強まる可能性があります。
概要: アルトコインシーズン指数は24時間で1.49%低下し、XTZのような中型銘柄から資金が流出していることを示しています。ビットコインのドミナンスはわずかに0.35%下がりましたが、イーサリアム(+0.11%)など他の銘柄が注目を集めています。
意味するところ: XTZのパフォーマンス低下は、中型レイヤー1ブロックチェーンへのリスク許容度が低下していることと一致しています。ソウルアップグレード(機関向けセキュリティ強化)などの最近のアップデートは新たな需要を喚起できておらず、投資家の関心が薄れている様子です。
XTZの下落は利益確定と市場全体の資金移動によるもので、根本的な弱さを示すものではありません。技術的には強気の確証はないものの、200日移動平均線(0.668ドル)が強いサポートとして機能しています。
注目ポイント: KuCoin統合後のEtherlinkのTVL(現在6000万ドル)が回復し、DeFi活動が再び活発化するかどうかを見守りましょう。0.696~0.707ドルの価格帯で安定の兆しがあるか注視が必要です。
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