最新Uniswap（UNI）価格分析

詳細解説

1. 機関投資家によるDeFiの勢い（強気材料）

概要: ソシエテ・ジェネラルは2023年9月30日にEURCVとUSDCVというステーブルコインをUniswapとMorphoで公開しました。これは大手銀行として初めて、規制された資産をパブリックなDeFiプールに展開した事例です。この動きにより、機関投資家は暗号資産やトークン化されたマネーマーケット、ETHやBTCを担保に24時間取引や貸出が可能になります。

意味するところ: Uniswapが伝統的金融（TradFi）と分散型金融（DeFi）のハイブリッドな取引の場として認められ、リスクを抑えたい機関投資家からの流動性を引き寄せています。ソシエテ・ジェネラルの参加は、2024年4月のSECからの警告（Wells Notice）後の規制面での安心感を示しています。

注目点: 他の欧州銀行、特にBNPパリバやクレディ・アグリコルが同様の取り組みを検討しているとの噂があり、今後の動向に注目です。

2. テクニカルの反発（強気材料）

概要: UNIは重要な節目である8.05ドルを上抜けました。
- MACD: 30日間のマイナス圏から強気のクロスオーバー（ヒストグラム+0.052）を確認
- RSI: 7日間で44.81、過熱感なしの中立ゾーン
- 重要なフィボナッチリトレースメントの50%ライン（8.83ドル）を回復

意味するところ: 12.55%の月間下落で売り圧力が一段落し、取引量も24時間平均より9%増加しているため、ブレイクアウトの信頼性が高まっています。次の抵抗線は61.8%のフィボナッチレベル（8.48ドル）に位置しています。

3. DeFiと伝統的金融の対立（影響は混在）

概要: Uniswapの創設者ヘイデン・アダムズとShapeShiftのCEOエリック・ヴォーヒーズが2023年10月4日に、DeFiが「強欲に駆られた」伝統的な外国為替市場に取って代わるべきだとする議論を巻き起こしました。

意味するところ: 哲学的には強気の材料ですが、即効性のある材料にはなりませんでした。ただし、ニュースが少ない時期にUNIへの注目を維持しました。一方で、2023年10月3日に英国で発覚したiCloudのバックドア問題はウォレットのセキュリティリスクを再燃させ、弱気材料となっています。

結論

UNIの反発はテクニカルな買い、機関投資家の承認、そして市場の物語的追い風が組み合わさった結果です。ただし、持続性はソシエテ・ジェネラルの動きが他の銀行にも波及するかにかかっています。注目ポイント: 2023年10月6日の週末終値で8.20ドル以上を維持できるかどうかです。