Uniswap（UNI）とは

詳細解説

1. 基本的な目的と技術

Uniswapは自動マーケットメイキング（AMM）を先駆けて導入し、従来の注文板方式に代わり流動性プールを活用しています。ユーザーは自分のウォレットから直接トークンを取引でき、流動性提供者はトークンペアを預けることで手数料を得ます。特徴的な定数積の法則（x*y=k）により価格の安定性を保っています。2018年のv1（ETHペア）から始まり、2025年予定のv4では集中流動性やガス効率の良い設計、カスタマイズ可能な取引ロジック用のフック機能が導入されています（Uniswap Blog参照）。

2. ガバナンスとトークノミクス

UNIトークン（最大発行数10億枚）は、手数料構造や資金管理などプロトコルの意思決定を担います。初期は投票以外の用途が限られていると批判されましたが、最近ではDUNI（法的DAOフレームワーク）などの提案により収益分配の仕組みを模索しています。2024年以降は参加を促すために年率2%のインフレも設定されています。

3. エコシステムの成長

Uniswapは累計取引量が2.2兆ドル超とDeFi市場で圧倒的な存在感を持ち、BaseやArbitrumなど10以上のチェーンに対応しています。MoonPayとの提携による法定通貨からのオンボーディングや、ガス代不要のスワップを実現するUniswapXなど、利便性向上の取り組みも進んでいます。v4では150以上の「フック」を使い開発者が独自機能を構築可能で、強力なDeFiエコシステムを支えています（Uniswap Governance参照）。

結論

Uniswapは分散型取引の基盤として、革新的なv4のモジュール設計とコミュニティ主導のガバナンスを両立しています。クロスチェーンの普及が進む中、UNIはガバナンスを超えてプロトコルの価値を直接取り込む存在へと進化できるでしょうか。