XRPの価格は、規制の進展と大口投資家(ホエール)による価格変動の間で揺れ動いています。
ETF承認(強気材料) – 11件の申請が審査中で、SECが承認すれば43億~84億ドルの資金流入が見込まれます。
法的明確化(やや混合) – SECとの訴訟は和解しましたが、機関投資家の売買制限は依然として残っています。
ホエールの蓄積(強気材料) – 1万XRP以上保有するアドレス数が過去最高を記録し、市場の信頼感を示しています。
概要:ブラックロックやBitwiseを含む11件の現物XRP ETF申請がSECの判断を待っています。SECは2025年7月に二次市場でのXRP売買は証券に該当しないと判断しており、2025年末までに承認される可能性が高いです。さらに、GENIUS法案によるステーブルコインの枠組みや欧州のMiCA規制対応も、機関投資家の採用を後押ししています。
意味するところ:承認されれば、ビットコインのETF承認前の20~25%の価格上昇に似た動きが期待されます(Bitrue参照)。また、規制の明確化によりXRPは国際送金のための法令遵守型ブリッジ通貨としての地位を強化します。ただし、承認の遅れや否決は勢いを削ぐ可能性があります。
概要:XRP LedgerのEVMサイドチェーンは1億500万ドルのTVL(総ロック資産)を達成し(CoinMarketCap参照)、DeFiの成長を促進しています。RippleはVivoPowerと提携し、2億ドル規模の財務利回りプログラムを韓国の350億ドル市場に展開中です。また、中央銀行もCBDC(中央銀行デジタル通貨)向けにXRPLを検討しています。
意味するところ:スマートコントラクト機能の強化や300以上の金融機関がRippleのODL(オンデマンド流動性)を利用していることから、実需に基づく需要が増加する見込みです。ただし、DeFi分野でのイーサリアムやソラナとの競争は依然として課題です。
概要:2025年第3四半期にホエールは3億4千万XRP(約9億6900万ドル)を買い増しし、100万XRP以上保有するウォレット数は過去最高を記録しました(CryptoQuant参照)。一方で、取引所へのXRP流入は月間2億6千万XRPに急増し、売り圧力の兆候も見られます。
意味するところ:過去の傾向では、ホエールの蓄積は価格上昇の前兆となることが多く(例:2024年の420%上昇)、しかし7月の6億6千万XRPの急激な移動のような大規模売却は調整を引き起こす可能性があります。Fear & Greed指数は42/100で中立的な慎重楽観を示しています。
XRPの今後の動向は、ETF承認による機関投資家需要の加速とホエールによる価格変動のバランスにかかっています。SECとの訴訟が解決し、XRPLの機能強化が進む中、3.40ドルの抵抗線が重要なポイントです。2025年8月15日のSECの状況報告に注目しましょう。SECが控訴を取り下げ、XRPの非証券性を確定させるかが鍵となります。
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